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マトリクスサウンドのソニー　MS-33 動作品なるもステレオ音が今だし

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『マトリクスサウンドのソニー　MS-33 動作品なるもステレオ音が今だし』はセカイモンでac6e8から出品され、59の入札を集めて01月27日 18時 30分に、5525円で落札されました。即決価格は5525円でした。決済方法はに対応。和歌山県からの発送料は落札者が負担しました。ＰＲオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。

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70年に発売されたマトリクスサウンドシステムのラジオの一台です。このMS-33は電池で屋外で聞く事も可能なポータブル型です。MS-33の当時の定価は¥17800。3バンドのIC-11が￥14800だったので、それよりも高く、2バンドラジオとしては可也高価なモデルだったと思います。マトリクスサウンドというのは中央のスピーカーが左右信号の合成音、左が右との差成分を、右は左との差成分を再生する方式で、3つのスピーカーでステレオ効果が期待できるという物。結構画期的な発想でした。オーディオ界では著名な故長岡鉄男氏が自作スピーカーでいくつか作っており、ステレオ効果も高いという事で評価はされていた方式ですが、単純にスピーカー2本でステレオ再生が可能なのでスペース効率は良いにせよ、それ程普及しなかった様です。当時のステレオラジオは本体と同じ位の大きさと価格のアダプターが必要なのが一般的でしたが、MS方式ではラジオ単体でステレオ効果が得られるので、ラジオ用としては良い方式だと見做されたのでしょう。このモデルの他に大型のMS-34も有りました。このモデルは従いセンターと左右にそれぞれ1本ずつ計3本の同じ楕円スピーカーが使われて居ます。出力は1.2W。堂々としたステレオ再生には少し足りないか、という出力です。白のボディでスピーカーグリルがブラック、操作部分は全てトップパネルに纏めるという合理的なデザインは可也魅力的で流石デザインのソニーです。内部も結構しっかりした造りで、ステレオ回路なので都合17石ものトランジスタが使われて居ます。電源部もこのサイズのラジオとしては大きくステレオ再生という事でそれなりに物量を投入した物と思います。肝心の音ですが、AMでは割と普通のラジオの音です。これがFMになるとモノではSNも良く繊細で可也良い音、クラシック向きです。それがステレオに切り替えると確かに演奏会場の様に左右の可也遠くから音が聞こえてくる様に聞こえます。但し、一挙にSNが悪化します。音自体も多少歪っぽい様に感じます。この時期のステレオラジオ殆ど全てに当てはまる問題で、ステレオにすると音質とSNの劣化が激しい。多分この個体の問題では無く当時の技術水準の問題だろうと思います。という訳でデザイン、状態良く、稀少な動作品ですが価格はこんなものでしょう。オリジナルの特殊なACコード付。

カテゴリー:	家電・スマホ・カメラ>>>オーディオ機器>>>ラジオ
商品の状態:	傷や汚れあり
ブランド:	ソニー
配送料の負担:	送料込み(出品者負担)
配送の方法:	佐川急便/日本郵便
発送元の地域:	千葉県
発送までの日数:	1~2日で発送